『劇場版 呪術廻戦 0』復活上映 オフィシャルインタビュー夏油 傑 役・櫻井孝宏
■10月17日に、『劇場版 呪術廻戦 0』復活上映が』が公開となります。公開決定の一報を聞いた時はどのようなお気持ちでしたか？
櫻井：『劇場版 呪術廻戦 0』の公開から随分時間が経ったんだなと思いました。「懐玉・玉折」と「渋谷事変」の記憶が色濃かったので、そこまで時間が経っている感覚がありませんでした。ただ、今回この復活上映で時系列順に観ることで作品の理解がより深まるので、いい時期に復活上映できてよかったなと思います。
＜『劇場版 呪術廻戦 0』復活上映について＞
■『劇場版 呪術廻戦 0』では本来の夏油（乗っ取られる前）としての戦いとなりましたが、偽夏油との違いで大きく意識したことはありますか？
櫻井：TVアニメ第1期での偽夏油の収録が難しくて、監督サイドから指示を仰ぎながらだったのに対して、『劇場版 呪術廻戦 0』は本来の夏油ということで、呪詛師になった後ではありますが1期の時のような大きな枷がなく、自分がやりたいように表現できた感覚です。なので違いを意識したというよりは、偽夏油は偽夏油で別という感じです。似せないようにとかできるだけこのキャラクターを離した位置に置こうとかそういうものは全くなく、夏油 傑を表現したいと思っていました。
■先日公開された予告でも乙骨との戦いが印象的に描かれていましたが、緒方さん・花澤さんの演技で印象に残っていることはありますか？
櫻井：緒方さんがかなり丁寧に収録されているなと思いました。乙骨憂太は巻き込まれるようにこの世界に登場するので、悩みを抱えながら変化を遂げるという表現を、繊細に大胆に作られていてすごいなと思いながら見ていました。花澤さんも、少女の姿の里香ちゃんと特級過呪怨霊の姿の里香を巧みに表現し分けていて、特級過呪怨霊の姿の里香も見た目だけだと怖いんですが、花澤さんが憑依することでどこか愛らしさが感じられました。その背景に乙骨と里香の悲劇があるのですが、それがただ悲しいものではないということがはっきりと伝わってすごいなと思っていました。
■今回の復活上映に期待していることやファンに届けたい想いをお伺いできますと幸いです。
櫻井：原作がある作品ではありますが、アニメベースで観ていただいている方もいると思うので、TVシリーズを経て、新たな情報が増えた状態で『劇場版 呪術廻戦 0』を見ていただくというのがいい機会になるかなと思うんですよね。作品やストーリーへの理解を含めて、より『呪術廻戦』の世界を楽しんで貰えるんじゃないかなと思います。やはり映画館で見られるのは嬉しいですね。大画面もそうですし、音響設備は家では再現できないクオリティなので是非映画館で時系列順に追うような機会にしてもらえたらなと思います。
