『劇場版 呪術廻戦 0』復活上映 オフィシャルインタビュー乙骨憂太役・緒方恵美 祈本里香役・花澤香菜
■『劇場版 呪術廻戦 0』が復活上映すると聞いた時はどのようなお気持ちでしたか?
緒方:毎年ありがたいことに12月24日近辺に何かをさせていただいていて、その度に里香ちゃんの応援上映をやりませんかとか、2人で言っていたので、きた!と思いました。なので最初、里香ちゃんの応援上映が開催されるんだと思っていたのでシンプルに劇場にて復活上映されると知って驚きました。
花澤:アニメがここからまた続きがあるという中でまた『劇場版 呪術廻戦 0』を復活上映してくれるのは、きっとみんな盛り上がるんじゃないかと思いますし、とても嬉しいです。
■『劇場版 呪術廻戦 0』は国内興行収入が約138億円、全世界興行収入が約265億円を記録、「第45回日本アカデミー賞」の優秀アニメーション作品賞にも選ばれましたが、当時の反響はどのように受け止めましたか?
緒方:大ヒット御礼舞台挨拶のようなイベントがあるだけでもすごいことだなと思います。色々な稼働をさせていただいたなという印象があります。
花澤:あの頃ずっと一緒にいましたよね!
■それぞれのキャラクターを演じられる上で意識されたことや大切にされていたことはありますでしょうか?
緒方:乙骨の成長速度が速いので、どういうふうな感じで、どの辺でどういう気持ちでいれば成立するかなということは常に考えていました。繊細に捉えないと間違えてしまう、その次のシーンに行けないみたいな感じになってしまうので、ずれないようにというか、そこを辿るように何とかしようと思っていましたね。
花澤:里香ちゃんに関する情報が結構少ないので、原作を読んで彼女の家庭環境があまり良くなかったことであったり、乙骨くんとの時間を凄く大事にしていたんだろうなという部分を感じていました。漫画では表情があまり出てこなかった部分がアニメになるとこんなふうに笑ってたんだとか、彼女は結構マセてるけど子供らしい笑顔を乙骨くんといると出せるんだなとか、準備していたものもあるけど緒方さんと掛け合いをしながらその場で受け取るものが多かったです。とにかく(幼少期の)憂太が可愛い、、こんにゃくが、、
緒方:本当にすみません笑
花澤:とっても愛おしいシーンです、、。
■『劇場版 呪術廻戦 0』でお気に入りのシーンやアフレコで印象的だったシーンなどありますでしょうか?
緒方:ご覧になった方が楽しかったところがお気に入りのシーンと思っていただきたいです。大変なシーンはずっと大変だったんですけど、乙骨があっという間に成長していく中で、急に変化があってもおかしくなってしまうのでどこをフックにして成長していくのかということを考えながらやっていくことで精一杯でした。
花澤:そのやり方がとても繊細で、ずっとアフレコ現場にいれたわけではないので完成品をみてちゃんと一本になっている!と緒方さんの入り込みの深さを感じました。
緒方:音響監督含めたアニメスタッフの皆さんとすごく丁寧に演出まわり検討頂いたので、様々なパターンでアフレコした中でどれが採用されているのかが分からなくて、ゲームとかで同じシーンになってもどの気持ちで演じたのものなのかがわからなくて難しかった記憶があります。
花澤:怨霊になった時の里香ちゃんの話し方は大変でした。あまりイメージできていなかったので実際にアフレコ現場に行って、元々の身体とは違う風貌になっていて、喋りにくい、気持ち悪いといったところを意識しながら、セリフには全部濁点がついているというところもあったりして、しゃがれた声を出しながらも中身はちゃんと里香ちゃんで乙骨くんのために動いているということも全部を意識しながら演じるということが大変だったなと思います。
■今回の復活上映に期待していることやファンに届けたい想いをお伺いできますと幸いです。
緒方:全く無駄がなく劇場向きの一本に仕上がっているものになっていて、かつ、やはり劇場版ならではのバトルアクションを大画面で見ていただきたい演出になっていますし音響も素晴らしいです。私のバンドのサポートメンバーの一人が本作の音楽制作に携わっているんですがフィルムにあわせて音を録ったと言っていました。そういった音楽ひとつとってみてもライブ感があると思うので、配信とかもあると思うんですけど、劇場で見ていただけるのが一番楽しんでいただけることは間違いない作品だと思います!当時観れなかったという方もいらっしゃると思うので、この機会に楽しんでいただけたらと思います。
花澤:アニメでずっと楽しんでいらっしゃる方たちは、『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』で五条と夏油を見てしまったらまたここに来たいんじゃないかなと思うので、ぴったりの時期に上映されることがありがたいです。乙骨くんと里香ちゃんの物語も切ないんですけど、この作品に込められた想いが凄く尊いので劇場で何回でも観ていただきたいなと思います。
あと、未だにKing Gnuの曲が流れただけで涙が出てくるんです。なので劇場であの曲と共に思いっきり涙を流してほしいなって思います。